●「おきぐすり」の種類って?

越中富山の「反魂丹」、大和の「陀羅尼助」や「奇効丸」「奇効丸」の流れを汲んだ「六神丸」、さらに、甲賀の「万金丹」、肥前田代の「万金膏」などから始まった「おきぐすり」は、その長い歴史の中で幾多の製品を生み出し、ロングセラーとして育ててきました。
 現在「おきぐすり」として使用されている薬の種類は、約5,000品目。それらを大別すると、口から飲む内用薬(内服薬)と、口以外のところから吸収する外用薬に分けることができます。
 内用薬には、病気によって溶ける時間や溶け方がちゃんと調節されている「丸剤」「錠剤」「カプセル」などのほか、すぐに溶けて吸収されやすい「粉薬」、なめることで口やノドの粘膜に効く「トローチ」、甘くて飲みやすい「水薬」などがあり、風邪、腹痛、頭痛、などの症状に合わせた調合がされています。
 また、外用薬には、「目薬」「点鼻薬」「消毒薬」「うがい薬」「はり薬」「ぬり薬」などの他、肛門から挿入して町の粘膜や毛細血管に吸収させる「座薬」、あるいは傷口に直接貼る「絆創膏」などがあります。
 こうした数々の薬の多くは、利用者のニーズを正確に察知し、いち早く対応することができる「おきぐすり」のシステムの中から生まれています。


ページの最初に
戻る
トップへ[0]